今季限りで退任するヤクルト・真中満監督(46)が3日、今季最終戦となった巨人戦(神宮)で最後の指揮を執った。

 試合後のセレモニーでバックスクリーンの大型ビジョンに惜別の映像が流れ、最後に「この3年間を忘れない」とメッセージが表示されると、目から涙がこぼれた。

 チームを代表してあいさつに立ち「現役時代も含めまして本当に多くのファンに支えられ、精一杯全うすることができました。本当に感謝しています」と話した。また、来季のヤクルトへ「チームはこのままではいけないと思います。今年のこの悔しさをバネに選手に頑張ってほしいと思います」とエールを送った。

 終了後は選手から胴上げされ、7回宙を舞った指揮官。「僕は本当は(胴上げを)断りたかったんですけどね。皆が上げてくれるということだったのでね。上げてもらいました」としつつ「最下位でね、連敗記録を作るようなね、監督ですよ」と自虐的に語った。

 真中監督は就任1年目の2015年にヤクルトを14年ぶりのセ・リーグ優勝に導いた。しかし、翌16年は5位に落ち込み、3年目の今季は最下位に低迷した責任を取り、8月22日に辞任を発表した。