中日の浅尾拓也投手(32)が1日のヤクルト戦(神宮)で、史上3人目となる通算200ホールドを達成した。3―3の7回二死走者なしの場面から3番手で登板し、広岡をフォークで見逃し三振に仕留め、1/3回を無得点に抑えた。

 今季も残りわずかというところで山口鉄也(巨人)、宮西尚生(日本ハム)に続いての大台到達に「2年ぐらい足踏みしたのでホッとしている。もちろん感謝もあるし、うれしい気持ちは大きい。去年、今年で何度も(引退を)どうしようかなと思った時期もあったけど、そのたびにファンの方や家族、友人、チームの方に激励してもらって何とかここまでやってこれた」と安堵の表情を浮かべた。

 しかし、7回から2番手で登板した谷元に“お膳立て”されて受けたバトンだったことで「チームに気を使わせてしまって、そういうのは一番嫌なんで。このままでは自分としては情けない。悔しい気持ちもある」と複雑な胸中を打ち明けた。

 その上で「ワンポイントで終わるつもりはない。また1イニングをしっかり任せてもらえるような投球を、どんどん積み重ねていかないといけないと強く感じた」と来季へ向けて並々ならぬ決意を語った。