DeNA・ラミレス監督がCS進出へ「こだわり」捨てたウラ

2017年09月30日 14時00分

帽子を取ってファンの声援に応えるラミレス監督

<DeNA6-2阪神(29日)>残り5戦で来季の続投要請がまだ出ていないDeNA・ラミレス監督が勝負に出た。6月28日の広島戦から3番に固定してきた筒香を3か月ぶりに4番に戻したが、効果てきめん。4回、メンドーサから「4番・筒香」が四球を選ぶと宮崎が中前打で続き8試合ぶり先発マスクの戸柱が左翼スタンドに先制の9号3ランを叩き込んだ。

 さらに6回、阪神2番手・岩崎から筒香が右翼スタンドに26号2ラン。筒香は「インコースのボールでしたがうまく打つことができました。追加点が欲しかったので良かったです」と久々の4番での一発に笑顔を見せた。

 ラミレス監督は「昨日(28日)勝ったとしてもラスト5試合は筒香4番で行くつもりだった。「(3、4、5番が)ロペス、筒香、宮崎の方が攻撃力が高い。投手にしてみれば誰と勝負していいか分からない。バランスがいい」と説明した。

 もっともコーチの一人が「(筒香4番の方が)落ち着きがある」と話したようにWBCで侍ジャパンの4番を務めた筒香は4番に置くのが普通の考え。だが、ラミレス監督自ら「後ろにロペスを置いた方が勝負してもらえる」と「3番・筒香」にこだわっていただけに周囲は戸惑いを隠せなかった。

 この裏には来季の去就が決まっていないことが影響していた。この日の試合前、DeNA南場オーナーは今年で2年契約が満了するラミレス監督について「今は一試合一試合集中して。それ以外のことは考えないように。今まで申し上げてきたことを変更しない。GMと順位決定後に相談して決める」と結論を先送りにした。

「8番・投手」を最後まで貫いたほど頑固なラミレス監督だが、勝つために「4番・筒香」を選択。自ら縛りを解き放ったラミレスDeNAがこの勢いで2年連続のCS進出を勝ち取る。