中日が早実・清宮幸太郎内野手(3年)との面談で「意中の球団ではないので、お断りと言われないだろうか」と“入団拒否”されることを恐れている。中日はすでに5年連続Bクラスとなる5位が確定。球団関係者は「これだけ弱いチームというのはイメージ的にあまりよくないからね。過去には新人なのに(年俸を)減額制限いっぱいの25%ダウンさせたりもしたし…。アマチュア側から『中日以外なら11球団OK』と言われてしまったこともあったしねえ…。清宮サイドもウチに対していい印象を持っているとは思えない」と疑心暗鬼になっている。

 そんな背景もあってか球団内では1位候補に清宮ではなくヤマハの157キロ右腕・鈴木博志(20)と栃木・青藍泰斗高の151キロ右腕・石川翔(3年)の2投手を推す声も出ている。別の関係者は「鈴木は即戦力だし、石川は将来のエース候補の逸材。無理して清宮に行く必要はないのではないか。史上最多になるともいわれる競合覚悟で清宮の指名を強行して外れる可能性も高いし、指名できても拒否ならお互い不幸になるだけ。そのリスクを負うぐらいなら鈴木か石川の1本釣りを狙ったほうがいい」と訴えた。

 もっとも清宮には白井オーナーが早くからぞっこんで、簡単に方針変更できない。早ければ週明けに行われる面談にも中日は予定通り臨むが、どんな結果が待ち受けているのか。緊迫ムードだ。