巨人 今オフ補強費はすべて外国人に

2017年09月28日 16時30分

頼れる助っ人・マイコラス

 巨人は最強助っ人陣を引き留められるのか。27日の中日戦(東京ドーム)は2―1で逃げ切り、11年連続のシーズン勝ち越しが確定。4連勝でCS進出への望みをつないだ。勝利の立役者は、9回途中1失点の熱投で自己最多14勝目を挙げたマイルズ・マイコラス(29)。右腕を含めた獅子奮迅の活躍を続ける助っ人陣にベンチは最敬礼だが、心配なのは来季だ。球団は総額20億円にも迫りそうな“巨額残留マネー”の捻出に今から頭を悩ませている。

 まさに鬼気迫る139球だった。マイコラスは完封目前の9回一死から福田にソロを浴び、続く高橋に右前打を許したところでカミネロにマウンドを譲ったが、中4日での登板とは思えない圧巻の投球でチームを勝利に導いた。

 試合後のお立ち台では「今シーズンは一度も9回を投げ切ったことがなかったので、なんとか(完投を)できればと思っていた」と悔しそうな表情も見せたが、G党の大歓声を浴びると笑顔。由伸監督によれば、この日のマイコラスは試合前から1人で試合を投げ切る意思を示していたという。指揮官は「マイコラスはよく投げてくれた。改めて力強い投手だと感じた」と奮闘の右腕を手放しで絶賛した。

 今季は菅野の陰に隠れてはいるが、マイコラスの成績もすさまじい。この日は9Kで奪三振数をリーグ最多の187に伸ばし、タイトルを確実なものとした。投球回数でも188回として菅野を抜き、現時点でリーグトップ。防御率2・25は同2位だ。

 指揮官も「(菅野、マイコラス、田口の)3本柱はシーズン最初から安定した投球をしてくれている」とたたえたが、マイコラスがいなければとっくにBクラスが確定していたのは間違いない。

 ただしそんな頼れる助っ人も、契約は今季まで。球場には登板のたびにメジャーのスカウト陣が詰め掛けており、残留交渉は難航が予想される。この日リーグ記録タイとなる47二塁打目を放ったマギー、勝利の方程式を担うマシソン、カミネロとの交渉もこれからだ。

 マイコラスの今季年俸は推定2・4億円。だがメジャー球団との争奪戦となれば、そんな金額では太刀打ちできない。「交渉は最低でも単年ベースで5億円からのスタートになるでしょう。マシソンにも同程度のカネが必要。マギーも3億円は越えてくる。カミネロも上げなきゃいけないし、(外国人編成を管轄する)国際部は頭を抱えていますよ」と球団関係者は明かした。

 さらには、本塁打を期待できる長距離砲の獲得調査にも乗り出している。すでに帰国したギャレット(今季推定1・6億円)を手放しても、同等以上の資金は必要だ。ざっと見積もって、外国人編成に必要なカネは単年計算で約20億円。ただし球団関係者によれば「昨オフの巨大補強もあり、実は今年の補強予算は限られている」という。それだけにフロント内からは「FAを封印して、資金を外国人に全部ぶち込め!」との声も聞こえる。

 来季のV奪回を目指す巨人としては、確かに助っ人陣の残留こそが最大の“補強”となる。ただ引き留めに成功したとしても、再び大出血のオフとなりそうだ。