<巨人3-0ヤクルト(26日)>巨人先発の菅野智之投手(27)が6回98球、2安打無失点の快投でリーグトップの17勝目をマークした。広島・薮田に2勝差をつけたことで自身初となる最多勝のタイトルも確実。

 さらに防御率1・59で両リーグ唯一の1点台をキープしており、2冠も現実味を帯びてきた。

 お立ち台では“メモリアルアーチ”を放った同年代の中井を横に「僕も1万本を狙っていたけれど先に打たれました」とスタンドを沸かせ「中井とはよくご飯に行った時にどんどん(チームを)引っ張っていきたいと言っていたので、2人でお立ち台に立ったのはうれしい」と続けた。

 巨人では2002年の上原浩治以来となる沢村賞についても「現実、気になっている。奪三振以外(のタイトル)は意識することでチームの勝利にもつながる」と発言。10月1日の阪神戦(東京ドーム)に中4日で前倒し起用される可能性もある。逆転3位に向けて、エースは個人タイトルを意識しながら最後まで妥協しない。