中日のアレックス・ゲレーロ内野手(30)が来季去就について注目発言だ。26日、ナゴヤドームで行われた練習後に「(来季は)米国に行くかもしれないし、日本に残るかもしれない。ビジネスですから、世界中どこでも(行く用意はある)。あとは条件というか、マネーで決まる。一番いい条件のところに決める? そうだ!」と言い切った。

 26日現在、ゲレーロは両リーグトップの35本塁打をマーク。球団では2009年のブランコ以来、来日1年目での本塁打王の座は目前に迫っている。すでに白井オーナーがゲレーロについて「手放さないよ」と発言しており、球団側は引き留めへ全力を尽くす構え。そんななかでのゲレーロの“ビジネスライク発言”だ。

 これには球団サイドもピリピリ。チーム関係者は「1年契約の今年は破格の安さ(推定年俸約1億5000万円)で、これだけの活躍を見せてくれたんだから、2年目は4億でも5億でもそれなりの額を出してやらないといけないのではないか」と危機感いっぱいに話す。別の関係者は「条件次第と本人が言っているんだから、どこの球団よりもウチが一番いい条件を出さなければならない。それを決められるのは白井オーナーなんだから、マネーゲームはしないとかじゃなくて、誰かが白井オーナーを説得してでも条件を良くするしかない」と口にした。

 いったいどうなるか。ゲレーロは「12月になれば分かるよ」と不敵に笑った。