引退井口 来季ロッテ監督就任も待ち受ける困難

2017年09月25日 16時30分

笑顔でスタジアムを1周する井口

 来季監督の就任が確実視されているロッテ・井口資仁内野手(42)が24日、引退試合となった日本ハム戦(ZOZOマリン)に「6番・DH」で先発出場し、1―3の9回にバックスクリーン右へ2号同点2ランを放り込んで3万人超の大観衆を沸かせた。試合は延長12回一死二、三塁から鈴木大地内野手(28)が右前打を放ち、ロッテが4―3でサヨナラ勝ち。

 約1か月ぶりの実戦で日米通算295本目の本塁打を含む2安打をマークした井口は試合後のセレモニーで「本当に最高の野球人生だったと思います」とスピーチ。今季限りで退任する伊東勤監督(55)の後任であることを意識したわけではないだろうが「我がマリーンズは、このような順位(6位)で終わるようなチームではありません」と力を込め「(来季は)マリンスタジアムにチャンピオンフラッグを掲げてください。期待しています」と選手に奮起を促した。

 今後は組閣やドラフトを含めた編成面、秋季キャンプなどについて煮詰め、今季の全日程終了後にも「井口新監督」が誕生する見込みだが、指揮官としては前途洋々というわけでもなさそうだ。チーム関係者は口々に「監督が代わったからといって急に会社(球団)がお金を出すようになるとは思えない。戦力的に厳しい状況は変わらないんじゃないか」と話す。

 伊東監督も戦力面では苦労続きだった。昨季を3位で終え、続投の条件として「優勝を争える戦力の補強」を挙げたが、頼みの主砲デスパイネはライバルのソフトバンクに流出。新助っ人として獲得したダフィーとパラデスは期待外れに終わった。大砲の補強を懇願するも、球団が5月に獲得したのは俊足が売りのサントス。さすがに伊東監督も「食い違いと言ったらおかしいけど絶対的に必要な選手ではない」とグチったほどで、6月になってソフトバンクなど国内3球団でプレー経験のあるペーニャを獲得したが、後の祭りだった。

 今月4日に2度目のFA権を取得した涌井秀章投手(31)の退団も濃厚で、ドラフトや現有戦力の底上げだけで優勝争いできるレベルに引き上げるのは困難な状況だ。新監督が頂点を狙うには球団の協力が欠かせない。