ソフト達川ヘッドが明かしたCSまでの1か月空白封じ

2017年09月20日 11時00分

達川ヘッドの見立ては…

【赤ペン!赤坂英一】広島より2日前、ひと足早く優勝を決めたのがパ・リーグを制したソフトバンクだ。今季リーグ史上最速Vを決めたパの王者は、クライマックスシリーズ(CS)でどう戦うつもりなのか。そしてセ・リーグのCSを勝ち抜くチームはどこになるのか。ソフトバンク・達川光男ヘッドコーチ(62)が、本紙連載コラム「赤ペン!!」でおなじみの赤坂英一氏に明かしたところによると…。

「優勝してもCSはどうなるかわからんぞ。最終ステージ(10月18日第1戦開始)まで約1か月も空くけえ、どうしてもタガが緩むんじゃ」

 ソフトバンクの優勝が決まる直前、難しい顔でこう言っていたのが達川ヘッドコーチである。
「巨人の歴史を見とればわかるよ。1990年にぶっちぎりで優勝したら、日本シリーズで西武に4連敗したじゃろう。2014年も独走優勝して、CSで阪神に4連敗よ。ホークスも優勝した年にプレーオフやCSで何度も負けとる。長いこと間が空くと、緊張感が途切れるのは避けられん」

 だから、ソフトバンクでは早くから、優勝決定後も主力を休ませないという方針を固めていた。
「選手たちも、最初から休むつもりはなかったと思う。柳田は3冠、デスパイネは本塁打と、個人タイトルがかかっとる。松田、中村晃もフル出場を続けとるけんの。今宮は2試合足りんが、やっぱり最後まで出たいはずよ。後を狙うとる若手がぎょうさんおるからな」

 完全オフは、9月最後の主催試合が行われる28日の翌日29日。この日は選手会の集会が開かれるため「休みにしてほしい」との要望が首脳陣に出されていた。CS最終ステージまでの休みは、この1日だけだ。
「そこから先は、10月8日の最終戦までできる限り主力に出てもらう。消化試合じゃのうて調整試合じゃ、調整試合」

 しかし、それでも10月18日のCS最終ステージまで10日間のブランクが生じる。「ここが重要なんじゃ」と、達川ヘッドはこう明かした。

「この期間は、ヤフオクドームで紅白戦をやる。3連戦やっては1日休む3勤1休じゃ。ただ投げたり打ったり、走り込みをしたりじゃあ、実戦のカンは維持できん。とくに走塁や守備の動きは、長いこと試合を離れとったら、本番でいざというとき、すぐにできんかったりするもんじゃ。選手に体の動かし方を忘れさせないようにするためにも、実戦練習を続けていくことが必要なんよ」

 ちなみに、セ・リーグのCSを予想してもらうと「そりゃあカープが勝ち抜けるじゃろ」とのこと。CS最終ステージまで1か月近くブランクがあるのはソフトバンクと同じだが「セは事情が違うわ。今年のカープは阪神、巨人、DeNAよりも強い。ウチよりも有利じゃ」。このあたりは古巣への愛情かな。

 あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大学卒。毎週金曜朝8時、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」に出演中。最新刊は「大谷翔平160㎞右腕と夏の続きを」所収の「Number甲子園ベストセレクションⅠ/9人の怪物を巡る物語」(文藝春秋)。「失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち」(講談社)が第15回新潮ドキュメント賞にノミネート。今秋、新作刊行予定。