巨人CS進出の一手 2年目宇佐見を正捕手に

2017年09月08日 16時30分

勝負強さが光る宇佐見

【伊原春樹氏「新・鬼の手帳」】巨人はクライマックスシリーズ(CS)に出場できるのか。今季球団ワーストとなる連敗記録を更新しながら、その後は地道に巻き返し。残り20試合となった現在、3位のDeNAに2ゲーム差の4位と詰め寄っている。まだまだ苦しい状況には違いないが、ここから逆転するためには、どうすればいいのか。本紙専属評論家の伊原春樹氏が提言した。

 投手は畠が出てきて4本柱が安定したのは大きいけれど、打線がちょっと問題かな。先日の中日戦では、慎之助(阿部)が自打球でスタメン落ちすると、とたんに点が取れなくなった。レギュラーと控えの力の差が開きすぎているという現実を、改めて痛感させられたね。

 坂本やマギーにも疲れはあるだろうし、あまり過度な期待はかけられない。できれば休ませながら…としたいんだけど、今の巨人の戦力ではそれはできない。あまりにも戦力がガタ落ちしちゃうから。代打で出てくる選手が打率1割台とか、とてもAクラスを争うチームの戦力ではない。ここから逆転でCSとなると、かなり厳しいというのが正直なところだ。

 そんな中で、唯一使ってみたら面白いと思える存在なのが、2年目捕手の宇佐見だ。まだまだリードの面で課題があるということだが、代打や途中出場であれだけ勝負強い打撃を見せてくれている。スタメンで使わない手はないだろう。そもそもリードの面で成長してほしいのなら、続けて使っていかないと覚えるものも覚えられない。小林をリリーフ捕手にするなど、そこをうまくやり繰りするのが首脳陣の仕事だ。

 巨人はしっかりとした先発投手が菅野、マイコラス、田口、畠と4人揃っている。CSに進出できさえすれば、短期決戦のポストシーズンは高い確率で勝ち抜くことができるだろう。だが、残り20試合でDeNAとの2ゲーム差を逆転するためには、5番目の投手も重要となるが、宮国、内海、大竹寛では何とも物足りない。そもそもこの先発5番手の役を担うのは、泥酔暴行騒動を起こして現在出場停止中の山口俊のはずだった。

 あんな不祥事を起こしたチームは、たいていうまくいかないもの。終わってみれば「山口俊みたいなバカがいるからCSに出場できなかった」とならないよう、願いたいものだ。