巨人・坂本 打撃不振の意外な理由

2017年09月05日 16時30分

松本入りした坂本

 巨人・坂本勇人内野手(28)が打撃不振に苦しめられている。開幕から攻守の要として多大な貢献を果たしてきたが、8月に入ってブレーキ。ここ3試合無安打で打率は3割2厘まで落ち込んだ(4日現在)。不調の原因は開幕前に出場したWBCからの蓄積疲労ともっぱらだが、チーム内では別の理由も指摘されている。

 昨季の首位打者がスランプから抜け出せない。開幕から好調だった坂本は打率をグングンと上げ、5月6日には3割8分3厘まで上昇。チームが球団ワーストの13連敗を喫した5月下旬から6月上旬まで3割1分台まで下げたが、その後は持ち直して8月1日には3割3分7厘でリーグトップに躍り出た。しかし、その日を境に失速。26打席連続ノーヒットと当たりが止まるなど、3位浮上の可能性があった前カードのDeNA3連戦(横浜)もクリーンアップで唯一無安打に終わった。

 不調の原因は何なのか? チーム内は「勇人の場合、今年は開幕前にWBCがあった。そのため昨オフはほとんど休むことなく調整していた。シーズンに入っても中軸としてほぼ出ずっぱりで、疲れが出てくるのも当然。そんななかでも、ハイアベレージを残しながらよくやってくれている」と肉体的な疲労と見る向きが大勢だ。

 しかし、他の“説”を唱える声もある。それは三塁を本職とするマギーとの二遊間コンビにあるという。チームスタッフは「特に内野の二遊間はサインプレーなど、あうんの呼吸が必要になってくる。マギーはそれなりに二塁守備をこなしているけど、キャンプから継続して坂本と二遊間を組んでいたわけではない。坂本がマギーの守備範囲までカバーするわけではないが、慣れない相手とのコンビでより神経を使い、全体的なリズムを狂わせているのかもしれない」と明かした。

 マギーが二塁に起用されたのは7月12日からで、まったく関係がないとも言えなさそうだが…。現役時代に中日で荒木との「アライバ」で鉄壁の二遊間を誇った井端内野守備走塁コーチは「相手がうまければ何も言わなくてもアイコンタクトでできるけど、そうでないとやっぱりストレスはたまるもの」と当時を振り返っていた。当の坂本は最近では若手に交じって早出特打ちを敢行するなど、必死にトンネルの出口を模索し、松本への移動日となった4日は休養に充てた。

 今週は中日、ヤクルトとの5試合で下位相手に取りこぼしはできない戦いが続く。由伸監督はこの日、松本での指名練習後に「(調子が)いい悪いは当然みんなあるんだけど、それでも何とかするのがレギュラーですし」と背番号6の復調に期待した。

 マギー以外に二塁の候補も見当たらず、代えたとしても攻撃力が落ちることは明白。Aクラス入りするために坂本の力は不可欠だけに、二遊間の“ジレンマ”を抱えながらもどうにか打破するしかない。