巨人・澤村拓一投手(29)が4日、登板機会のないまま出場選手登録を抹消された。5日の中日戦へ向けて松本入りした高橋由伸監督は、右腕の降格理由について「投げたり、投げられなかったり、コンディション的な問題があるということ。今の時点では一軍ではちょっと使えないかなという判断です」と説明した。

 首脳陣は手薄なブルペンを支える役目を澤村に期待していた。「どれぐらいやれるか見てみたい」と話していた村田真ヘッドコーチも「詳しい事情は言えん」と一転、渋い顔。「3日間でいなくなるということは、何かあったっていうことや。本人の問題やろ」と語った。

 二軍戦で慎重にテストを重ねての昇格だったが「今は70%ぐらい。投げてみないと分からない」と不安も口にしていた澤村。現場の話を総合すると、本人からコンディション不良の申し出があった模様。入れ替わりでルーキー左腕の池田が合流した。

 残り22試合での再離脱。昨季のセーブ王は、登板ゼロでシーズンを終える可能性が高くなった。