誠也今季絶望でも広島には「天才・龍馬」がいる!

2017年08月30日 16時30分

値千金の2ランを放った西川

 やっぱり強かった。広島は29日の巨人戦(東京ドーム)に2―1で逆転勝ちし、優勝マジックを1つ減らして18とした。ヒーローは0―1の5回に決勝の4号2ランを放った西川龍馬内野手(22)だ。12日の同カードで菅野を一発で仕留めたのに続いてマイコラスも一振りで撃沈。4番を担ってきた同学年の鈴木誠也外野手(23)の離脱を感じさせない底力を見せつけ、巨人との対戦成績を16勝5敗とした。

 インターネットで「広島 西川」と検索すると第3ワードに「天才」の2文字が出てくるだけのことはある。4回までマイコラスに歯が立たず、ベンチ前の円陣で石井打撃コーチに「速い球に合わせていけ」と言われた西川がさっそく期待に応えた。5回一死一塁からマイコラスの146キロ直球を一閃。決勝の4号2ランをG党で埋め尽くされた右中間スタンドにライナーで運んだ。

「ストライクゾーンに来たら積極的にいこうと思っていました」。ヒーローインタビューでそう話した西川は前日28日にチームメートの野間とともに広島市内の病院で鈴木をお見舞いし「お互いに頑張ろう」と励まし合ったことも明かした。今季は74試合の出場で代打での起用が41試合。17日の阪神戦以降は14打数1安打と精彩を欠いていたが、24日のDeNA戦以来のスタメンで2安打2打点と結果を出した。

 4番を務めてきた鈴木が23日のDeNA戦で右足首を骨折して離脱。同3連戦では3試合連続のサヨナラ負けという屈辱も味わった。チーム内からは「打つだけじゃなくて守備と走塁での貢献度も高かったから、そう簡単に穴が埋まるものではない」と悲観的な声も上がっていた。

 一方で、鈴木の離脱をプラスに捉えようという考えもある。控えに甘んじていた選手にチャンスが回ってくるからだ。東出打撃コーチは「堂林や岩本だけではなく、二軍にいる下水流や天谷、バティスタらにとってもチャンス。来年には誠也が完璧な状態で戻ってくるはずだし、アピールするなら今しかない」と競争心をあおる。

 鈴木はこの日、広島市内の病院で右脛骨内果骨折の骨接合術などの手術を受けた。2週間ほど入院する予定で全治は3か月程度と診断された。今季は鈴木抜きでリーグ連覇と33年ぶりの日本一を目指すことになったが、同時に控え選手の底上げも着々と進めている。