28日現在、借金16で5位にあえぐ中日の希望の星が、プロ11年目の福田永将(のぶまさ)内野手(29)だ。今季は6月まで0本塁打だったのが、7月に5本、8月もここまで8本と量産態勢に入り、ついに和製大砲として開花しつつある。

 結果が出るようになったのは土井打撃コーチのアドバイスで同僚ゲレーロの打撃を参考にしたのがきっかけ。加えて福田は「他球団の打者とかもかなり意識して見ている。特に最近はマギー(巨人)とロペス(DeNA)をめっちゃ見ています」と明かす。寝る前などに動画投稿サイトでロペスとマギーの本塁打シーンを繰り返し見ているそうで「調子のいい打者は何が調子がいいのかとか、あれだけ飛ばすのは、どんなタイミングでスイングをしているのかとか、いい打者のいいところを盗んでいる」と言う。

 その成長には土井打撃コーチも「引っ張るだけじゃなくて右方向へも打てるようになってきた。自分のポイントで呼び込めるようになったのが大きい。あのパワーがあれば、どこにでも入るよ」と目を細めるばかり。ゲレーロ、マギー、ロペスの3外国人の“エキス”を注入し、福田は日本人離れしたパワーを見せつけている。