ソフトB・柳田はなぜ3冠王に無関心なのか

2017年08月29日 16時30分

空路、旭川へと向かう柳田

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(28)が圧巻の成績で偉業達成に向けて突っ走っている。28日現在で打率3割1分7厘、29本塁打、91打点。本塁打と打点はリーグトップで、打率は西武・秋山と1分差の2位だ。2004年の松中信彦(当時ダイエー)以来となる13年ぶりの3冠王も見えてきたが、本人にその意識はない。快挙に無関心という柳田の打撃の境地とは――。

 柳田が史上8人目の快挙を達成する可能性が日増しに高くなっている。打率は西武・秋山と1分差の2位だが、本塁打はリーグトップタイで、打点は単独トップ。平成2人目の3冠王は十分に射程圏だ。ただ、当の本人は3冠王にこだわっていない。むしろ無関心だ。なぜなのか。本紙が3冠王への意識について聞くと「ないですね」と改めて否定。その理由についても明かした。

「ホームランとか打点は意識しますけど。打率ってのは意識してないです。増える数字を増やしていきたい。打率はその日が良ければ上がるし、調子が良くても打てないときだってある。そこを気にしてもしょうがないかなと思うので」

 今季は「ホームランを打てるようなスイングをしていく」と標榜している。「一番は納得いく打球を打ちたいと思ってやってます。結果じゃなくて。だからタイトルとか数字は本当に気にしてないんです」と続けた。

 昨季の経験が糧になっている。「去年は打率をもう少し上げないといけないかなという気持ちがあったので」。前年の2015年にトリプルスリーを達成したこともあり、他球団の厳しい攻めに苦しんだ。終盤のケガもあったとはいえ、120試合で打率3割6厘、18本塁打、73打点。特に首位打者のタイトルを獲得した打率は3割6分3厘から急降下した。結果を求める焦りからか、本来の豪快な打撃が鳴りを潜めた時期もあった。

 現在の打の境地についてはこう話す。「今まで1年目からやってきていて、こうすればもっと打撃が良くなるかなとか、そういうことも考えられるようになった。今は自分の打撃を良くしたい。もっともっとレベルアップするためには、やることがたくさんあると考えています」

 そんな中でも打率はリーグ2位の数字を残している。今季は満身創痍のプレーが続いているが、豪快なフルスイングの先に、快挙達成が待っている。