阪神・藤浪晋太郎投手(23)が27日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、7回途中3失点で無念の5敗目を喫した。

「今日は初回から6回まで(状態は)良かったが、7回のあそこを粘れないと勝てない。あそこで代えられるということはまだまだということ。しっかりとイニングを完了させないと。途中で代えられるのは気持ちいいものではないし(今度は)自分で粘れるよう反省してやっていきたい」

 16日の広島戦では5回途中7安打3失点、7四死球で降板。3度目の二軍降格から復帰したこの日は、初回に直球の球速が159キロを計測するなど内容は悪くなかった。6回まで2安打2四球と好調を維持。三振も9個と申し分なかったが、7回一死から突如「病」が顔をのぞかせる。

 右打者への対応が課題だが、村田の背中付近に死球を与えると動揺したのか、続く亀井に右中間への適時二塁打を許す。さらに長野の打席では暴投も。そのまま四球で歩かせて一、三塁の場面でベンチは「危険」と判断し交代を決断した。リリーフ陣が打たれたため、3失点となった。

 金本監督は「6回までの姿はひと安心。交代は長野に抜ける球があったから。嫌な物が出る前に代えようというのがあった。次回? ありますよ」と評価。今季ワーストタイの2安打敗戦にも「今日は晋太郎の話でいいでしょ。いいことだけで終わろう」と会見を打ち切ったが、果たしてこれで完全復活と言えるのか。次回登板に注目だ。