広島が25日の中日戦(マツダ)に9―1で快勝し、連敗を3でストップ。阪神が敗れたため優勝マジック「21」を再点灯させた。DeNAに3夜連続サヨナラ負けを喫した嫌なムードを振り払ってくれたのは、8回無失点で5勝目を挙げた先発のクリス・ジョンソン(32)と、26号ソロを含む2安打3打点のブラッド・エルドレッド内野手(37)。そんな助っ人コンビのパワーの源となっているのは…。

 7月21日以来の登板となったジョンソンは、序盤から相手打線に隙を与えず、8回を2安打無失点の好投で5勝目をマークした。「なるべく中継ぎを休ませるという気持ちで投げた」と振り返った左腕に、緒方監督は「今日はジョンソンでしょう。球に力もあったし、いいリズムで攻撃につないでくれた」と目を細めた。

 復帰登板のジョンソンを打線もきっちり援護。4―0の5回には、エルドレッドが左中間スタンドへ26号ソロを叩き込んでリードを広げ、7回にも再び左中間を破る2点二塁打を放って突き放し、お立ち台では「全身全霊で戦っていきたいと思います。ゼンシンゼンレイ!」と日本語を交えて力強く語った。

 そんな助っ人たちのパワーの源になっているのが、本拠地から目と鼻の先にある弁当店だ。

 弁当店のスタッフによると「ジョンソン投手もエルドレッド選手も来てくれています」とのことで、数あるメニューの中でもお気に入りは「焼肉エビフライ弁当」だという。

 実はこの弁当、かつて広島でプレーをしていたブライアン・バリントン氏(36)が特に好んで食べまくっており、同氏はあまりにも好きすぎて、おかずを大盛りにして注文するように。この「おかず大盛り焼肉エビフライ弁当」が「バリントンスペシャル弁当」として代々受け継がれ、カープの助っ人選手たちを中心に“裏メニュー化”されているのだという。

 面白通訳で今季話題となった人気者のクレートさんも、BS弁当愛好者の一人。日本人選手の間でもその魅力にハマる選手が増えているそうで、カープ選手の胃袋は、この弁当店にがっちり握られている。