中日・平田良介外野手(29)の決断に周囲がヤキモキしている。

 右ヒザの内側半月板損傷で戦線離脱している平田は現在、手術に踏み切るか、それとも保存療法で完治を目指すか熟慮中。22日に名古屋市内の病院でレントゲン検査を受けた際には「手術をする必要はなし」との診断で「股関節周りを軟らかくすればヒザの負担を減らすことができる」と保存療法を勧められた。

 セカンドオピニオンを求め24日、大阪市内の病院で診察。その日のうちに名古屋に戻った平田は「まだ(森)監督のほうに報告してないので」としたものの、「方向性は決めました」ときっぱり。以前に「できることならば手術はしたくない」と話しており保存療法となる可能性が高そうだ。

 もっとも周囲はそんな平田に複雑だ。あるチーム関係者は「いくら股関節周りの柔軟性を良くしたからといって本当に完治するのか。またシーズン中に痛みが出るんじゃないか。だったら手術をしてしっかり治したほうがいいい」と言う。

 一方で「手術だけは避けるべきだ」との声もある。「手術したからって完全に治るとは限らない。いざ動き出したら違和感があるっていうことだってある。それに復帰までどれだけかかるか分からない」(チーム関係者)。昨オフに捕手の桂が左ヒザ半月板の手術をしたのだが「いまだに打撃練習すらできない」という状況を目の当たりにしているだけに、余計に手術には拒絶反応が出ている。

 平田がいずれの決断をしたにせよ、周囲の不安は消えるどころか増す一方のようだ。