【高校野球】涙の準V 広陵・中村 プロでも記録作る!

2017年08月24日 16時30分

花咲徳栄ナインが歓喜する中、天を仰いで涙を我慢する中村(手前)

 堂々の準Vだ。第99回全国高校野球選手権大会の決勝は23日、甲子園で行われ、広陵(広島)は花咲徳栄(埼玉)に4―14で無念の黒星を喫した。注目の主砲・中村奨成捕手(3年)は悲願の初優勝を達成できずに涙を流したが、試合後、プロ志望を明言した。

 今大会6本塁打と最多記録を更新した中村には、この日も打席に立つたびにスタンドから大きな歓声が上がった。一発こそ出なかったが、終わってみれば5打数3安打。9回の第5打席では二塁打を放ち、1986年に松山商・水口栄二がマークした19安打、2015年の東海大相模・杉崎成輝ら3人が記録した6二塁打の大会最多記録に並んだ。17打点、43塁打も新記録で、前人未到の「5冠」を達成した。

 最後まで存在感を見せつけたが、花咲徳栄の前に力及ばず。試合直後は我慢したが、ベンチ前に整列して相手の校歌が場内に流れると顔をゆがめ、涙を拭った。「(3安打は)やってきたことを信じて打席に入っただけです。勝ちにつながる安打が出なかったので満足していません」と悔しさをにじませた。

 中村は休む間もなくU―18ベースボールワールドカップ(9月1日~、カナダ)の日本代表合宿に合流する。「悔しい思いは忘れずに、新たな仲間と挑めることを楽しめればと思います。今年こそ優勝したいです」と世界一を誓った。さらに卒業後の進路については「この高校での悔しさを糧にして、プロの舞台に立って悔しさを晴らしたいです。拾っていただけるところでやらせていただければ」とプロ志望を表明した。

「捕手は特別なポジション。球界を代表するような捕手になりたいです。打者としても、捕手としても、自分で球界の記録を作っていきたいです」

 U―18世界大会を経て、その先へ…。大ブレークした新怪物の挑戦は止まらない。