【甲子園】明豊ミラクル8強入りの源は“豊後牛パワー”

2017年08月19日 14時00分

劇的勝利した明豊ナイン

 第99回全国高校野球選手権大会第10日の18日、第3試合で明豊(大分)がミラクル勝利で8強入りを果たした。3点を追う延長12回に二死走者なしから4点を奪い、神村学園(鹿児島)に9―8で大逆転サヨナラ勝ち。聖地で劇的ドラマを演じた明豊ナインの目標はOBのソフトバンク・今宮健太内野手(26)超え、パワーの源は大分県が生んだブランド「豊後牛」だ。

 9回表に3点リードを追いつかれ、延長戦に突入。12回表に3点を勝ち越され、その裏の攻撃も二死走者なし。この崖っ縁の状況から明豊打線がミラクルを起こした。連打と四球で満塁として、相手投手の暴投で1点を返し、9番・管(2年)の左前への2点適時打で同点。さらに内野安打と四球で再び満塁として、3番・浜田(2年)がフルカウントから四球を選び、サヨナラ押し出しで大逆転勝利だ。「興奮して何も考えられない」とは同点打の管。川崎監督は「劇的な勝ち方。うれしい」と笑顔を見せた。これで初出場の2001年と今宮を擁した09年に並ぶ8強入りを果たした。

 決して諦めず、勝利をつかんだ明豊ナインの支えになっていたのが先輩・今宮だった。大会前に明豊カラーである青のアンダーシャツが差し入れられ「地元に元気を与えられるようなプレーをしてほしい」とのメッセージも受け取り、ナインは「小さいころからの憧れの人。うれしい。頑張りたい」と大感激。開会式の入場行進ではみんなで差し入れのシャツを着て気合を入れた。同時に「今宮さんを超えて、ベスト4に行きたい」が目標になった。その熱い思いもまた、この日の勝利につながったわけだ。

 パワーの源は地元JAから差し入れられた豊後牛だ。大分県で生産される黒毛和牛の肉で、なんとその量は約50キロ! ベンチ入りメンバーの一人は「宿舎の人に調理を頼んだら、すっごい大きなステーキになって出てきたんです。これがメチャクチャうまい。食が進んで、みんな太っちゃいましたよ」とうっとりした表情で振り返った。ステーキ以外でも豊後牛を使った料理が出てきてナインは大喜び。「あれだけの量だから、また出るかも。まだ食べたい」と大きな楽しみにもなっている。

“今宮超え”がかかる準々決勝は天理(奈良)との対戦が決まった。“豊後牛パワー”の明豊ナインは次もネバーギブアップ精神で立ち向かう。