自ら「快気祝い」!糸井パーフェクト復活 下半身さらに強化

2017年08月19日 14時00分

7回に9号ソロを放った糸井は白い歯を見せながら本塁へ

 2位の阪神が18日の中日戦(ナゴヤドーム)を10―4で制した。殊勲は右脇腹の筋挫傷から一軍復帰後初の「3番・右翼」スタメン出場のFA砲・糸井嘉男外野手(36)だ。いきなり9号ソロを含む5打数3安打1打点の活躍で自らの“快気祝い”とするあたりはさすがだが、実は今回のリハビリ期間での「猛烈走り込み特訓」によって下半身強化。“完全体”になって戻ってきたという。

 初回に右翼線への二塁打で先制の起点となると2回にも快音を響かせ、2打席連続二塁打をマーク。その勢いは止まらず7回には中日・笠原が投じた140キロの直球を完璧に捉えて右翼席へ9号ソロアーチを叩き込んだ。糸井は試合後「頑張ります」とだけコメントしたが、スタメン復帰初戦で強烈なインパクトを残した。金本監督も「得点に絡む一打を初回に打ってくれた。まだ本調子には見えないけど、その中で(安打を)3本打ってくれた」と最敬礼した。

 見事に復活のノロシを上げた糸井はリハビリ中、離脱の悔しさをバネに周囲も驚くほど猛烈な「走り込み」を敢行し「完全体」を作り上げたという。あるチーム関係者が明かす。「脇腹に影響がないとはいえ、鳴尾浜では『どれだけ走るんだ!』と二軍の若手が驚くほどひたすら走っていたんです。あのまま故障で二軍落ちせずに一軍にいたままだったら、だましだましやるしかなっただろうが、鍛え直す時間ができて、ようやく足も使える本当の糸井の姿になったんです。走攻守でさらにパワーアップしているんですよ」

 糸井は今春のキャンプ直前に右ヒザ関節炎を発症し、思うような調整ができないままシーズンに突入した。その影響で成績もイマイチ。なかでも昨季53盗塁でタイトルを獲得した“脚力”はここまで10盗塁と本来の数字を残していない。本人も「開幕当初は『いけるかな』と思っていたけどやっぱりキツい。キャンプで走っていないのが響いている。もっと足を使っていきたいんやけど…」と悩める胸中を明かしていたが、右脇腹痛を発症し、二軍落ちしたことで猛烈に走り込む時間を確保。まさにケガの功名によってかつての“パーフェクトボディー”を取り戻すことに成功したというわけだ。

 18日現在、首位・広島の優勝マジックは25。12年ぶりの阪神Vは厳しい状況にある。覚醒した糸井が奇跡を起こすしかない。