西武 蘇る9年前のV

2017年08月18日 16時30分

 西武が17日の楽天戦(メットライフ)に3―0で快勝。このカード3連勝で2位・楽天とのゲーム差を「2・5」にし、この日試合のなかった首位・ソフトバンクとの差を「6」に縮めた。

 勝利の主役は2008年の日本一メンバー・栗山巧外野手(33)。0―0の9回二死一、二塁で代打出場し、劇的な7号サヨナラ3ランを左翼席へ叩き込んだ。

 殊勲のベテランは「感触はすごくよかった。最近チームが強すぎて出番がないんですけど、強いに越したことはない」と苦笑い。かつてのV戦士は役割が変わってなお、9年ぶりのV奪回を誰よりも願っている。

 当時のメンバーで現在も一線で活躍しているのは栗山、中村剛、炭谷の3人だけ。栗山は「あの時は(4月から)ずっと首位でしたから。今はまだ3位。まだ上に2チームいるわけですけど、チームの雰囲気はこんな感じでした」と今のチームの雰囲気の良さを語る。その上で「1、2、3番がきっちり仕事をして点を取る。やらなあかんヤツが仕事をするところが一緒」と9年前との共通項を語っている。

 足と小技に長打も兼ね備えた当時の片岡―栗山―中島と、秋山―源田―浅村の上位打線の仕事ぶりが同じということ。さらに「1、2、3番から始まって今は何回か進んだら今度は9、1、2、3番になるでしょ。9番から仕事をしたら後(の打者)は楽ですよ」と9番の金子が1番の役割ができる強みを強調した。

 この試合前まで「どういう場面であれ、1打席にかける気持ちは一緒。ただ、大きな(シーズンの)流れで見た場合にどこかで僕ら(V経験者)がバーンと行きたいと思う。行かなあかんと思います」と語っていた通り、そのひと振りで存在感を示した。2安打完封勝利で12勝目を挙げたエース・菊池が「人生で一番鳥肌が立ちました」と称賛したベテランの一発で、西武がミラクル実現へ加速した。