1000安打の陽岱鋼に期待される別の役割

2017年08月17日 16時30分

通算1000本安打を達成した陽岱鋼

 巨人が16日のヤクルト戦(神宮)に8―2で圧勝した。坂本、阿部に連続本塁打が飛び出すなど効果的に加点すれば、先発マイコラスも7回無失点、来日最多の12奪三振で11勝目(5敗)を挙げた。そんななか、節目の1000安打を適時打で飾ったFA戦士・陽岱鋼外野手(30)には、リードオフマンとは別の役割も期待されている。

 完全に主導権を握ったのは2点リードの6回だった。一死から坂本に27打席ぶりの安打となる13号ソロが飛び出し、続く阿部にも通算2001安打目となる一発。さらに不振の小林も中越え2点三塁打を放ち、この回4得点で一気に突き放した。

 序盤には陽岱鋼が1―0の3回一死二塁のチャンスで左翼線へ運び、通算1000安打をマーク。ただ、3日前に阿部が2000安打に達成したばかりとあって、陽岱鋼は「1000安打の僕はまだまだだなと思います」とコメントは控えめ。それでも「これからまた少しでも多く安打を積み重ねて、チームの勝ちに貢献できるように頑張ります」と意欲的に話した。

 日本ハムから移籍1年目の今季はキャンプ中の故障で一軍合流は6月上旬となったが、7月29日から「1番・中堅」に定着すると打棒はグングン上昇。由伸監督も「いいタイムリーだったんでね。まあ彼にとっても全然、通過点だろうから、これからもっと積み重ねていってほしいね」とたたえた。

 そんな背番号2にはプレー以外での活躍も注目を集めている。古巣・日本ハムと巨人は人材交流が盛んで、今季は吉川光と石川がトレードで加入。現在は選手だけでもチームに元日本ハム戦士が6人おり、阿部が「読売ファイターズ」と冗談めかしているほどだ。

 その束ね役の最有力候補に挙がっているのが陽岱鋼だ。元日本ハムで巨人歴10年を超えるベテラン捕手・実松は「読売ファイターズ会長? いやいや…。僕がファイターズにいたことを覚えている人なんてもういないでしょう。もはや生え抜きみたいなものですよ」とやんわり辞退。代わりに「そういうのは彼がね(笑い)」と陽岱鋼に会長の座を“禅譲”した。

 元日本ハム勢では石川らに「ダイさん」と頼られているなど、陽岱鋼は“YF会長”にうってつけの人材と言えそうだが、果たして――。