大谷 今オフ「メジャー移籍」準備 水面下で代理人選定が…

2017年08月17日 11時00分

メジャー移籍が着実に前進している大谷

 日本ハム・大谷翔平投手(23)のメジャー移籍が着実に前進しているようだ。右足首の三角骨障害、左太もも裏の肉離れなど今季の大谷は故障との闘いになっている。米挑戦は体調を万全にして、来季オフに先送りの展開になっても不思議ではないが、日本ハム側は予定通り認める意向。大谷側も代理人選定を急いでいるという。メジャー大注目の二刀流の去就から目が離せない。

 左太もも裏の肉離れで4月9日に出場選手登録を抹消された大谷は、6月23日に一軍復帰。3試合出番がなかったが、6月27日のソフトバンク戦で8回に代打で出場し、空振り三振に倒れた。以降、8月14日のソフトバンク戦まで打者として26試合に出場し、打率2割7分2厘(今季通算3割6厘)、2本塁打(同4本)、7打点(同10打点)ながら、投手としては0勝1敗、防御率27・00。看板でもある「二刀流」は開店休業状態だ。

 10勝4敗、防御率1・86、打率3割2分2厘、22本塁打、67打点の大活躍でチームの日本一に貢献し、自身もパ・リーグMVPに輝いた昨年とは比較にならないほど、5年目の今季はトラブルに見舞われている。チームも球団ワーストの借金32で、最下位・ロッテと1・5ゲーム差の5位に低迷している。

 これまでの日本球界の慣習に倣えば、故障の根本原因である右足首の三角骨障害を含めて「ケガを治して、きちんと応援される形でメジャーに行きたい」などの理由付けで、ポスティング移籍を来オフ以降に先送りしてもおかしくない。しかし入団の経緯もあって、栗山監督が今春キャンプ時に「絶対に今年送り出す。こっちの都合はない」と断言した通り、日本ハムは大谷側のタイムスケジュールに合わせ、予定通りこのオフ、二刀流を確実に手放す流れを固めている。

 それを裏付けるように大谷側の準備も本格化し始めた。複数のメジャー関係者が「大谷サイドが8月に入って代理人選定を急いでいる。すでに複数の有力代理人、その事務所関係者と会って具体的な情報収集を行っている。(今オフ)行く方向であるのは間違いない」と断定するように、水面下で移籍に向けた動きが活発化しているようだ。

 もっとも、その前にMLBとNPBがクリアすべき課題がある。現在、改正を協議しているポスティングシステムを合意することだ。2013年に成立した現行制度は10月31日で有効期間が終了する。交渉内容は当然、明らかになっていないが、現行制度で日本球団が2000万ドル(約23億円)を上限に設定できる譲渡金の引き下げをMLB側が求めるとみられる。13年は入札の上限額で折り合わず、紆余曲折を経て合意したのは同年12月17日だった。今回も難航必至だろう。

 右足三角骨の不安に関しては、そのまま保存療法でいくのか、オフに手術をするのか。その場合の手術費用負担は誰がするのか。また、受け入れ先候補球団のリハビリプログラムは、それぞれどうなっているのか。全てが契約に関わる事項であるだけに、周囲はより慎重に進めているようだ。