巨人・斎藤投手コーチ 改革の狙い

2017年08月15日 16時30分

投手陣の改革に乗り出した斎藤コーチ(左)

 4位に低迷する巨人の斎藤雅樹投手コーチ(52)が“独自カラー”を打ち出し始めている。シーズン途中の配置転換から約1か月。前カードの広島戦(マツダスタジアム)で、先発投手をベンチ入りさせる試みをスタートした。投手部門を管轄するキーマンの狙いはどこにあるのか――。

 前日13日は阿部の2000安打達成ですっかりお祭り騒ぎとなったが、チームは結果的に広島3連戦に1勝2敗で負け越し。借金4で3位DeNAとは4ゲーム差。なかなか上位との差が詰まらない状況が続いている。

 そうした状況もあり、14日の帰京前に広島空港で取材に応じた由伸監督は大台をクリアした阿部の今後の起用法について「変わらないよ。代わりはいないからね。この時期に疲れがない選手はいない。離脱されたら困るけど(阿部を休ませる)余裕はない」と“ご祝儀休暇”は与えない方針を示した。

 そんななか、投手部門では広島遠征から変化が起きていた。前任の尾花投手コーチ(現ブルペン担当)の下では登板予定のない先発投手は遠征に帯同させず、ジャイアンツ球場での残留練習が基本だった。ところが13日の広島戦(マツダ)では先発枠の一角に加わる内海がベンチ入りするなど、新たな取り組みが始まった。

 真意はどこにあるのか? 7月中旬に行われたコーチ人事で、二軍監督から投手部門のトップを預かる立場となった斎藤コーチはこう明かした。

「今回初めてだったんだけどね。例えばベンチに7人入っていても、先発のうちの誰かが本当の予備でいてくれないと7人全員は使いづらい。(本来は登板予定がない)先発の1人を入れることによってリリーフ全員をフルに使うこともできる。野手も少ない中で頑張ってくれている状況で、先発が6人いたら5人もフリーにしている意味がないわけで。(菅野)智之とマイコラスは別としても、なるべく呼んでベンチに入ってもらおうという意図」

 今回の試みは結果として投手陣と野手陣の一体感を強めることにもつながる。「先発が残って調整するのも大事な調整ではあるけど、田口を含めて畠とかは試合を見ることも勉強。小さいことを言うようだけど、経費もかかることだから球団のOKももらってね。今回もお盆であまりチケットもなかったなか、よかったと思う」

 斎藤コーチが繰り出した一手は反攻のカギとなるか。