中日・吉見は捕手のリード通り投げる“新投法”

2017年08月14日 16時30分

 中日が13日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に7―2で快勝し、3カード連続の勝ち越しを決めた。勝利の立役者は3勝目を飾った先発の吉見一起(32)だ。7回8安打を打たれながら粘りの投球で2失点。試合途中から監督代行を務めた森脇内野守備走塁コーチも「4回をよく1点でしのいだし、6回の(一死)一、二塁も0点でしのいだことが勝ちにつながった」と、その投球を称賛した。

 吉見には150キロの真っすぐがあるわけではなく、切れ味鋭い変化球があるわけでもない。絶妙なコントロールと考え抜いた配球で勝負するため、バッテリーを組む捕手とは試合前に入念な打ち合わせを欠かさない。マウンドでは一球一球考えながらコース、球種を選んで投げ込む。

 しかし、この日は違った。先発マスクの松井雅に「今日は、おまえのリードその通りに投げたるわ」と宣言。実際、マウンドでも、ほとんど松井雅のサインに首を振ることはなかった。

 その理由について、吉見は前回登板から体調不良だったことを挙げ「僕自身がいっぱいいっぱいだった」「リズム良く投げたかった」と明かす。結果、味方の大量援護という相乗効果も出た。「今日は松井雅に引っ張ってもらった」と話した吉見。この日の投球が新たな引き出しになるか。