阪神が28日の中日戦(ナゴヤドーム)を5―0で制し、2連勝で単独2位に浮上した。8年目・秋山が7回無失点の好投で9勝目を挙げ、大和の1号ソロや俊介の適時打など中堅選手たちが大暴れ。金本監督も「去年はふがいない中堅だったが、今年は上本にしろ、大和にしろ、俊介にしろ去年の悔しさを出してくれている」とニッコリだ。   チームは“福留休養日”に燃えていた。主将・福留孝介外野手(40)は27日のDeNA戦(甲子園)に続いてスタメン落ち。指揮官は「前半戦に無理をさせて疲れが出た。40歳だからこっちがうまいこと調整してやらんと。ヘロヘロのまま出して自信をなくすより良いコンディションで出てもらいたい」と意図を説明した。“連休”は今季初の試みだったが、これに他のナインは気合が入りまくっての2連勝だ。   「福留の休みの日に負けが続くようだと(首脳陣も)今後休養を与えにくくなってしまう。そこは選手も分かっていて『福留さんが休みの日こそ勝たないといけない』という気持ちで頑張ってくれている。本人は気丈に振る舞うけど、誰が見ても疲労困ぱいの状態だから」(球団関係者)。勝負の秋にフル回転してもらうため、夏場は福留の起用をできれば週休2日にしたいというのが金本監督の考え。だが、福留の休養日に負けが込めばそれもできない。主将の状態を知っているからこそナインは奮起したわけだ。   この日の福留はイニング間のキャッチボール相手を務めるなどリラックスモードだった。もちろん、ナインは今後も休養日を満喫してもらうつもりだ。