DeNAが27日の阪神戦(甲子園)に3―10で破れ、連勝は3でストップ。この日、リーグ打点トップの主砲ロペスが家族の体調不良で今季初めて欠場し、チームは再び阪神に2位タイと並ばれたが、それでも今カードの勝ち越しに成功、7月は12勝6敗1分けと勢いは増す一方でいる。

 停滞ムードの阪神に追いつき、今や“台風の目”となったラミレス監督も今後の戦いに「ベネズエラ出身だから熱い季節には慣れている。こういう天候の方が非常にやりやすい。一日一日その日の試合をしっかりと勝っていき、3位のチームと差を広げていく」と豪語。ナインを見渡してもリーグ打率トップの宮崎ら明るい材料ばかりで首位・広島への追走ムードは最高潮となっている。

 そんな中、球団は今こそDeNAナインを「全国区」にしようと必死の努力を続けているという。高田繁ゼネラルマネジャー(GM=72)は「ウチはNHKでの放送数少ない。阪神なんて年間(BS放送も合わせて)約30試合ぐらいやれているのにこっちはその2、3試合ぐらい。それではいけない。もっと全国放送のNHKに取り上げてもらわないと」と地上波、BS放送も含めてNHKサイドに猛プッシュを展開中だ。“元親会社”がTBSだったため、同局のBS枠では放送も多いDeNAだが、NHKがバックアップしてくれれば心強い。本拠地・横浜スタジアムでの試合は連日大入りでベイ人気が定着しているものの、広島のように他球場までファンが詰め掛けるほどの全国人気はない。だからこそNHKの手を借りて…というわけだ。

 NHKも今季のレギュラーシーズンの放送枠は決まっているので無理だが、来年以降は別。その願いがかなうかは今季の成績が左右しそうだ。