阪神が25日のDeNA戦(甲子園)に0―1で敗れた。今季8度目の零封負け。最大8ゲーム差あったDeNAに2位タイで並ばれ、首位・広島には今季最大の10ゲーム差となった。新助っ人・ロジャースを4番で継続起用し、新人・大山を初の3番に据えた“新打線”は今季ワースト2安打で機能せず、8回1失点と力投した先発・岩貞をあっさりと見殺しにした。
「岩貞は(先発の)ラストチャンスだったけど、今季一番いい内容だった。次は(打線が)打ってお返ししないと…」と敗戦を振り返った金本監督。DeNAに並ばれたことには「あと何試合残ってんのよ!」と答えたが、実際、広島との差を考えればそんな悠長なことは言っていられない。
一進一退のチーム状態には金本監督も苦労するばかりだが、そんな中、虎OBからは“不満”の声が出ている。矛先はすっかり存在感がなくなった昨年の新人王・高山だ。「ロジャースの4番や西岡の外野起用とやりくりが大変なのは分かるが、OBとしては2年目で結果の出ない高山を何とかしてほしい。バットがいつも遠回りであれでは打てない。何で直せないのか、何でそうなったのか。今やスタメン落ちしても話題にすらならなくなったが、一番成長しないといけないのは高山なんだ」(ある大物OB)
昨年、球団の新人最多安打記録を更新するなど好成績を残した高山だが、今季は81試合に出場、打率2割6分1厘、5本塁打、20打点(25日現在)。守備面でも「集中力が続かない子だから同じことを何度でも言って教育していきたい」(中村外野守備走塁コーチ)とうるさくやってきたが、それでも拙守の連続…。ここ10試合で7度もスタメン落ちしている。
開幕前、金本監督は高山について「2年目のジンクスとか、そういう選手じゃない。3割20本80打点ぐらい打ってほしい」と言い、高山も「2年目以降は(去年と)同じ数字じゃいけない。全試合スタメンを大前提とし、3割20本を目標にする。ジンクスみたいなことは考えたことがない」と豪語したほどだったが、現状は最悪。この男を早く何とかしないといけない。