中日・吉見が白鵬に学んだ「変えない勇気」

2017年07月19日 16時30分

今季2勝目をマークした吉見

 中日・森繁和監督(62)が後半戦のキーマンに指名した吉見一起投手(32)が18日の巨人戦(ナゴヤドーム)で5回2/3を5安打1失点(自責0)の好投で2勝目。チームの連敗は5で止まった。右足親指のマメによるアクシデントで途中降板したが、ベンチの期待に応える投球。普段は辛口の指揮官も「ここに合わせてゲームをつくって本人も納得しているだろう。よく頑張ってくれた」と最大限の賛辞を贈った。

 

 吉見は5月30日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でまさかの8失点で二軍降格を志願。「投げ方がわからなくなった」という最悪な状況からの立て直しに「勝ててよかった」と笑みがこぼれた。

 

 開幕からわずか1勝で二軍落ち。そんな厳しい状況の中で吉見のモチベーションとなったのは大相撲の横綱白鵬の存在だ。2014年に知人を通じて食事をしてからの付き合い。13日には名古屋市内の宮城野部屋の宿舎に出向き、朝稽古を見学した。そこで思わぬ発見があったという。

 

「去年も見学させてもらっているんですが横綱は去年と全く同じことをしているんですよ。よく変える勇気と言いますが、変えない勇気というのも大切なんだなと思いました」

 

 迷いの中にあった吉見にとっては、初心を思い起こさせるもの。まだ4日目を終えたところだったが、会話の中でその心と体の余裕に「絶対に優勝するな」と確信したという。白鵬はこの日、千代翔馬を寄り切り、元横綱の千代の富士を抜いて歴代単独2位の1046勝目を挙げた。吉見は登板直前にテレビ観戦し「勝ったー! すごいなーとモチベーションを上げてマウンドに行きました」とニヤリ。久々の勝利は“白鵬効果”も大きかったようだ。