セ・リーグ最下位のヤクルトが10日の巨人戦(東京ドーム)にも2―3と逆転負けし、前日(9日)の広島戦の引き分けを挟んで8連敗。今季50敗目(28勝)を喫した。

 0―0の4回一死二塁から山田が相手先発・田口の失投を見逃さず、左中間スタンドへ豪快な13号2ランを放って先制。今季初勝利を目指して先発した山中も巨人打線を5回まで3安打と沈黙させたが、2―0の6回二死から暗転した。3番・坂本に左前打、続く阿部にはストレートの四球を与えて一、二塁。後続の村田、亀井にはいずれも高めに浮いた初球の直球を叩かれ、連続適時打で同点とされた。

 7回から3番手でマウンドに送った近藤も裏目に出て、二死から長野に一発を浴びて万事休す。7月に入って白星がないヤクルトは底なし沼に沈むばかりで、5位・巨人とのゲーム差も7まで開いた。

 試合後、報道陣に対応した真中満監督(46)は「毎度ですけど、選手はやるべきことをしっかりやって、僕らも準備できることは準備して戦っていくだけです」と前を向いたが…。何とか早くトンネルの出口を見つけたい。