広島が6日の巨人戦(マツダ)に6―5で逆転勝ち。緒方監督は「僅差の試合を勝ち切れたのは大きい」と目を細めた。

 今季は巨人を“お得意様”としており、ここまで11勝3敗と大きく勝ち越している。そんな巨人に前日、前々日は2試合連続で零封負けを喫したものの、試合前には河田外野守備走塁コーチが「ただ打てずに負けたのなら、大きな連敗をすることはないはず」と悲観はしていなかった。

 実際、この日は3回の鈴木の盗塁と4回の田中の盗塁がいずれも得点に結びつくなど、きっちり足を絡めた攻撃で巨人先発の畠を崩すことに成功。ちょっと打てなくても、得点の引き出しはいくらでもあることを見せつけた。

 また、チーム内では「エルドレッドを休ませながら起用できたことや、ジャクソンが無失点で徐々に自信を取り戻していることは収穫」という声や「巨人の菅野のように中4日で強行登板させることなく、うちは先発ローテーションを崩さずに安定した戦いができている」といった声も。

 連敗にも慌てず騒がず。赤ヘルは余裕たっぷりの戦いぶりで、首位を快走中だ。