ソフトバンクの守護神デニス・サファテ(36)が、5日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で通算200セーブを達成した。史上6人目で外国人としては初の快挙。次なる目標は来季中にも達成可能な250セーブを挙げての名球会入りで「グリーンジャケットがもらえると聞いている。ぜひもらいたいし、それに合うようなタイやズボンも準備しとかないとね」とジョークを交えて抱負を語った。

 順調にいけば来季で日本在籍が丸8年となり、オフには外国人枠から外れて日本人扱いになる。来年で3年契約は切れるが、早くも球団フロント内からは「単年ではなく新たに複数年契約を結んでもいいんじゃないかと思える選手。年齢の問題はあるけど、彼の野球への取り組みや成績を見ても急にガクッと落ちることもないでしょう」との声まで出ている。

 もっとも、すでにサファテが“日本人の心”を持ったナイスガイであることはチーム内の誰もが知っている。特にブルペン陣では不動のアニキ役だ。この日の5回二死満塁のピンチを抑えて4年ぶりの白星をつかんだ嘉弥真も、試合で結果が出ない時期に「いいボールを持ってるんだから」と勇気づけてきた選手だ。

 通算200セーブのウイニングボールも、この日が誕生日だったチームスタッフに「いつもお世話になっているから」とメッセージ付きでプレゼントした。粋で頼りがいのある史上最高の助っ人守護神は今季25セーブでリーグトップ。まずは3年連続となる最多セーブのタイトルとV奪回を目指す。