多臓器不全のため6月28日に42歳の若さで死去した西武・森慎二投手コーチの通夜が3日、西東京市の総持寺大日堂斎場で営まれた。

 通夜には鈴木球団本部長、渡辺シニアディレクターら西武の球団幹部、潮崎二軍監督ら二軍首脳陣、選手、スタッフが参列。西武以外からも巨人の脇谷、片岡、豊田二軍投手コーチ、小関二軍打撃コーチ、ロッテの涌井、楽天の岸、新日鉄君津時代の監督・応武篤良氏、同僚だった松中信彦氏(元ソフトバンク)ら351人の弔問客が訪れた。

 潮崎二軍監督は「いまだに信じられない。こういう別れはつらいですね。6歳違う後輩なんですが、野球に対しても遊びに対しても一生懸命なヤツだった。今でも慎二の練習している姿が目に焼きついている。昨日の晩、あんなに酔っ払っていたのにこんなに練習するのか。そのプロフェッショナルな姿が本当に焼きついています。本当に安らかに、これからは頑張らなくていいからな、と心の中で話してきました」としんみり。

 本紙評論家の伊原春樹氏は「慎二と最後に会ったのはBCリーグ・石川時代に雑誌のインタビュー取材に行った4、5年前。(西武監督だった2002年は)最高のセットアッパーだった。(弔問に訪れていた豊田氏を指さし)トヨと慎二が出てきたら試合は終わり。7回までリードしていたら勝ちも同然だった」と故人をしのんだ。