日本ハムの大谷翔平投手(22)が1日、投手として今季初実戦に臨んだ。

 試合直前まで雨が降り続く悪コンディションの中、イースタン・リーグの西武戦(鎌ケ谷)に先発。先頭・鈴木への初球、いきなり157キロの直球を投げた。全て直球で追い込むと最後は151キロの直球で空振り三振を奪った。

 続く呉念庭にはスライダーとフォークを交え最後は152キロの直球で空振り三振。万全の投球に見えたが、3番・山川に2球目の151キロの直球をバックスクリーンへ10号ソロを浴びた。

“初被弾”に動揺したのか、4番・坂田に四球を与え、熊代には初球に死球。二死一、二塁のピンチを迎えたが、最後は斉藤を中飛に打ち取り、1回を23球、1安打2四死球、1失点でマウンドを降りた。   

 昨年の日本シリーズで右足首を痛めWBCを辞退。今季は打者として開幕を迎えたが、4月8日に左大腿二頭筋肉離れで長期離脱を余儀なくされた。

 ようやく投手として実戦をこなした大谷は「いい状態のマウンドで確認してないので何とも言えないが、今日の中ではまずまず。変化球はダメでした。一歩前進したので(一軍を)目指しますけど今はまだ早い。そういう段階じゃない」と自己分析した。