セ・リーグ2位の阪神が30日のヤクルト戦(甲子園)に3—4で敗れ、金本政権ワーストを更新する泥沼の8連敗。首位・広島とのゲーム差は最大の「7・5」と広がり、下を見れば3位のDeNAに「2」差と迫られた。

 試合は今季初めて鳥谷を「1番・三塁手」で起用する打線のテコ入れを断行した。5回に不振に悩む4番・福留のバットから47イニングぶりの適時打が飛び出したものの、11残塁を喫するなど拙攻の連続で、投げては先発の青柳も5回に突如1イニング3死球、4失点と大崩れした。

 この日のスタンドには金本監督の恩師で“炎の護摩行”で知られる鹿児島・最福寺の池口恵観法主(80)が極秘観戦。試合前「今は苦境が続いていますが、勝負はまだこれからです」とエールを送ったが、無念の黒星となった。チームの8連敗は実に5年ぶり。“負のトンネル”から抜けられない金本監督は「点が取れない? いつものことでしょ。今はそういう時期ですね」と力なく話した。