DeNAの筒香嘉智外野手(25)が28日の広島戦(横浜)で今季初の3戦連続弾を放ち、4年連続2桁本塁打を達成した。

 4点リードで迎えた6回、広島3番手ジャクソンから右翼スタンド場外に10号ソロ。「自分のことよりチームが勝てたのが大切」と笑顔を見せた。ここ5試合で4本塁打と完全復活で、3回にも2点適時打を放つなど11―8の勝利に貢献した。

 昨季44本塁打の「日本の4番」はWBCの影響と股関節の違和感で、交流戦終了時点でわずか6本塁打。心配されたが、キャプテンとしてチームの雰囲気作りに励んできた。

 春季キャンプから今季の優勝を宣言していた筒香は、長いシーズンを戦う選手たちのリラックスのため、横浜スタジアムの選手スペースにプロ仕様の約15万円の卓球台を自腹で購入。今では試合後にダブルスやトーナメント戦が行われるなど若手選手を中心に盛り上がっているという。

 不振の原因だった股関節の痛みも、交流戦終了からリーグ戦再開までに3日間試合がなかったことで回復。ラミレス監督は「筒香がやりやすいように30日の巨人戦(宇都宮)から3番にする。今から3割30本100打点いける」と、筒香のために新オーダーを試すという。

 筒香の復活はさらに上を目指すチームにとって明るい材料だ。