中日のアレックス・ゲレーロ内野手(30)が阪神戦で勝利に大貢献した。初回一死二、三塁で先制の左犠飛、4回には秋山の速球をフルスイングで捉えてバックスクリーン直撃の21号ソロ。8回二死満塁では押し出し死球とこの試合の全打点を挙げた。本塁打については「完璧に打てたよ」と自画自賛だ。

 地方球場と相性が抜群にいい。豊橋、岐阜、松山、そして、27日の浜松と、ここまで開催された地方球場すべてで本塁打(4本)を放っているばかりか、5試合で打率5割3分3厘、8打点。今季は7月に倉敷、9月に松本、前橋が控えていることでチーム関係者は「こうなったらゲレーロには今季の地方球場で全部、ホームランを打ってほしい。完全制覇してほしい」と期待しているほどだ。

 さらにゲレーロの“本塁打データ”を踏まえて、こんな声も出ている。「今後、ゲレーロは打席に立つとき、広い球場ならナゴヤドーム、狭い球場なら地方球場なんだと暗示をかけてやった方がいい。そうすれば、もっとホームランを量産できるのではないか」(別の関係者)。ゲレーロは広いとされる本拠地・ナゴヤドームでここまで8本塁打とよく打っているが、セ・リーグの敵地となると東京ドームとマツダスタジアムでそれぞれ2本、甲子園球場、神宮球場、横浜スタジアムでは0本と広い、狭いにかかわらず、その数は少ない。そこで「これだけナゴヤドームと地方球場に強いんだから暗示をかけたら、それも変わるはず」というわけだ。

 右肩付近に受けた押し出し死球で途中交代したことが気になるが、チームスタッフによると「打撲」とのこと。今でさえ21号は両リーグトップ。暗示作戦がはまれば、それこそゲレーロは最強の助っ人になる!?