<巨人4-3中日(25日)>中日が25日の巨人戦に守護神・田島慎二(27)の背信投球で敗れ、今季初の5連勝を逃した。1点リードの9回、先頭のマギーに左翼線に二塁打されると、続く陽岱鋼にあっさり同点打。さらに四球などで一、三塁とピンチを広げて代打・石川にサヨナラ打を浴びた。

「みんなに申し訳ない。(勝ち投手の権利を持った)柳にも申し訳ない。僕がぶち壊した」と田島は肩を落とした。東京ドームでは昨年9月22日から5試合に登板して4試合でサヨナラ負け。唯一サヨナラ負けを喫しなかったのは、森監督が「胸騒ぎがした」と途中交代した23日の試合で、実質は5試合連続でリリーフに失敗。田島にとって東京ドームは鬼門になっている。

 原因は何なのか。23日に3年ぶりのセーブを挙げ、通算403セーブとして自身の持つプロ野球最多記録を更新した抑えのレジェンド・岩瀬は、技術よりも気持ちの問題と指摘する。「この球場は先頭の打者が出ると本当に盛り上がるからね。そこに立ち向かっていかないといけない。そこが抑えの難しいところ。メンタルがしっかりしていないとコントロールすることも難しくなってくる」

 森監督は田島について「これからは東京ドームのときは考えないとな」と話した。“東京ドーム恐怖症”は払拭できるのか。