広島期待の規格外新助っ人、サビエル・バティスタ内野手(25)の専門外の外野守備に「合格点」がつき、今後のスタメン起用に期待が高まっている。

 バティスタは6月2日に育成選手から支配下登録され、一軍昇格した翌3日のロッテ戦(マツダ)で代打本塁打。さらに4日の同カードではセ・リーグ史上初となる初打席からの2打席連続代打アーチで衝撃のデビューを飾った。その後はDH制が採用される交流戦のビジターながら、6~8日の日本ハム戦(札幌ドーム)、9~11日の楽天戦(Koboパーク)の6試合のうち5試合を、本職ではない左翼でスタメン出場した。

 河田外野守備走塁コーチは「まずは守りやすい、風のないドームで守らせてみようということ」と狙いを明かし「動き自体悪くない。しっかり守れている」と評価。7日の試合では平凡な飛球に尻もちをつきながらもキャッチするという“神捕球”も見せたが、河田コーチは「あれは足を滑らせただけ。マツダスタジアムと違って人工芝だったし、感覚も違ったのかも」と、外野守備に合格点を与えている。

 ここまで21打数6安打9打点4本塁打で打率2割8分6厘(12日現在)の成績を残しているが、ここ2試合は6打数無安打と音なし。それでも本塁打が出れば負けなしの“不敗神話”は継続中で、高ヘッドコーチも「守備はもともとヘタではないからね。打撃さえよければ(レギュラーも)十分にあるよ」と期待を寄せている。背番号95の外野守備でのメドは立った。ホームで行われる交流戦最後の6連戦、その後再開されるリーグ戦でも、スタメンで大暴れしてくれそうだ。