早実・清宮幸太郎内野手(3年)は10日、都内で行われた佐久長聖(長野)との練習試合に「3番・一塁」で先発出場し、3打数2安打1打点2四死球だった。試合は早実が7―6で勝った。

 初回、いきなり左ふくらはぎ下部に死球を受け、周囲をヒヤリとさせたが、その後2安打を放ってみせた。和泉監督は「一応トレーナーに連絡して、アイシングと圧迫の処置を取る。かなり強く当たったからね。ふくらはぎだったらどうかなと思ったけど、本人は大丈夫そう」と話した。

 この日はヤクルトがスカウト4人体制で視察。小川SDは「そんなにいつも出るわけじゃないですから。監督にあいさつに。評価はいまさらどうこうということはない」と改めて誠意を見せた格好だ。

 試合後、元PL学園監督の佐久長聖・藤原監督は「強いチームだと思った。毎年練習試合をさせていただいてて、清宮君、野村君には去年も打たれた。デッドボールは厳しいところをついたボール。申し訳ないが、厳しいボールでないと打ち取れない」。昨夏、甲子園のマウンドも経験した佐久長聖の最速143キロ右腕・塩沢(3年)は「清宮、野村はネクストから意識してしまって、前の打者から投げ急いでしまった。雰囲気もあって、コースを狙いすぎた。夏前にいい経験をさせてもらいました」と話した。