オリックスは28日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―1と逆転勝ちし、連敗を9で止めた。

 0―1の7回、若月健矢捕手(21)の適時二塁打で追いつくと、さらに二死二、三塁で代打・宮崎祐樹外野手(30)が投手強襲の内野安打を放って逆転に成功した。

 2―1の9回は守護神・平野佳寿(33)が二死二塁で荻野貴に中前打を浴びたが、中堅・駿太外野手(24)が好返球で本塁を狙った二塁走者を刺して試合終了。福良淳一監督(56)は「駿太がいいボールを投げてくれた」とたたえた。先発のドラフト1位・山岡泰輔(21=東京ガス)は6回1失点でプロ初白星だ。

 この日は宮内義彦オーナー(81)が観戦。もし敗れれば、5月の月間負け数が「20」に達し、総帥の目の前で、2003年8月に記録した球団ワーストの「19」を更新するところだった。

 試合後、宮内オーナーは最近のチームの状況に「主力選手が欠けていて、しんどかったかな」としつつも「(今まで)たっぷり負けていただいたので、これからたっぷり勝っていただかないと」と皮肉たっぷりにゲキを飛ばした。

 交流戦前の最終試合を勝利で終えたオリックス。指揮官は「これで(ムードを)変えないとダメですよ」と、30日に本拠地・京セラドームにヤクルトを迎えてスタートする交流戦からの巻き返しを見据えた。