<広島8-7ヤクルト(10日)>広島が若き4番のバットで連敗を4で止めた。10日のヤクルト戦(神宮)は4番・鈴木誠也外野手(22)が大暴れ。3回にヤクルト先発・山中から6号2点本塁打を放ち、1点を追う7回にはルーキの変化球を巧みに拾ってリーグトップタイとなる7号の逆転2ラン。初回の適時二塁打も含め4打数3安打2本塁打5打点の大活躍で、チームを久々の勝利に導いた。

 鈴木は「何とかやり返したいと思っていた。負けが続いていたしいい結果が出ていなかったので悔しかった」と興奮気味。緒方監督も「(鈴木は)もう4番目の打者じゃない。一瞬、一瞬で勝負しているので悪い時もあるけど、いいのが続いている」と全幅の信頼を寄せた。

 4月11日の巨人戦で初めて4番に座った鈴木は4番を務めた18戦で68打数22安打と打率3割9厘、5本塁打、17打点と好成績を維持。“お試し期間”を早くも卒業し、赤ヘルの新4番が板についてきた。