セ、パ両リーグは9日、3、4月の月間MVPを発表し、セは阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)と中日・大島洋平外野手(31)、パはオリックスの金子千尋投手(33)とT―岡田外野手(29)が選ばれた。

 メッセンジャーは開幕から無傷の4連勝で2度目の受賞に「一人ではMVPは取れない。皆さんのおかげ。野手の人が点を取ってリードしてくれている。リラックスして投球できているのが大きい」とにっこり。今後に向けて「毎回チームに勝ちのチャンスを与えられるように、長い回を投げていきたい」と意気込んだ。

 大島は8年目での初受賞。「本塁打を打つ人が取るイメージ。僕は難しいかなと思っていたけど、受賞できてうれしい」と笑みを浮かべた。3、4月は打率3割7分2厘で42安打をマークし、いずれもリーグトップの好成績。毎年目標としているシーズン200安打達成へ好スタートを切り「今年はチャンス。なるべく早く200本打って(西武・秋山が持つ216本の)日本記録を塗り替えられれば」と意欲的に語った。

 金子は2完投を含むリーグ最多タイの4勝を挙げて防御率1・70で、3年ぶり7度目の受賞。ここ2年は不本意な成績に終わったが、今季は完全復活を予感させる。「調子はそんなに例年と差があるわけではない。今のままでいいとは思っていない」と高みを見据えた。リーグ最多に並ぶ7本塁打で選出のT―岡田は本塁打王に輝いた2010年以来、2度目の受賞。「今年こそはという気持ちで臨んでいる中で、ある程度いい状態を続けて出せたのは自信になる」と手応えを口にした。金子とT―岡田は10年7月にも同時に受賞している。