初代タイガーマスクの佐山聡(59)が22日、ヤフオクドームで行われたソフトバンク―楽天戦で始球式を務めた。

 プロレス界のレジェンドは、マウンドに上がっても華やかだった。豪快に右腕を振り下ろすと、ボールはノーバウンドで切れ味鋭いスライダーのような軌道でミットへ。どこまでもかっこいい、永遠のヒーローらしい千両役者ぶりだった。

 初代タイガーは「プロ野球の始球式は初めてで、緊張した。ソフトボール経験はあるが、野球経験はない。練習の成果が出てよかった。100点ですね」とご満悦。一方で心残りもあった。

 実はこの日、博多スターレーンで午後4時から藤波辰爾(63)のデビュー45周年記念ツアーが開催されていた。午後6時試合開始の始球式とかぶってしまい、参加を見送ることになったことが、申し訳なくて仕方なかったのだ。

 初代タイガーは「藤波さんの45周年に呼ばれていたが、こちらに来ることになってしまって…。本当に申し訳ないと書いておいてください」と報道陣にお願いして球場を去っていった。