阪神は2日の広島戦(マツダ)に1―9で敗れ2連敗を喫し、開幕負け越しスタートとなった。

 FA加入した糸井が3回に移籍後初本塁打を放ったが、先発・能見が4回途中4失点で降板。前日(1日)までの2試合、救援陣を連投、大量投入していただけに、早々にリリーフを仰いだのは誤算だった。3点差の7回には、今季初登板の岩崎が2四死球と右翼・福留の失策なども絡んで5失点。早くも3試合で8失策と懸案の守備のほころびが止まらない。

 昨季7勝18敗の天敵相手に、リベンジを期して臨んだカードで負け越し。そのショックに追い打ちをかけるようなアクシデントにも見舞われた。糸井が5回の第3打席で右ヒジ付近に死球を受けて、6回の守備からベンチに退いたのだ。

 糸井は試合後、患部の状態について「わからん」とだけ言い残し帰阪。本屋敷トレーナーは「痛みと腫れがあった。今後は状態を見てということになる。病院に行くほどではない」と説明。金本監督は「骨に異常はないと思う」と胸をなで下ろし、4日からのヤクルト戦(京セラ)の起用については「腫れ具合でしょう」と語った。

 3試合連続打点をマークし、打率4割4分4厘、得点圏打率10割、チームトップの5打点と当たっていただけに、死球による影響が心配だ。