良い面と悪い面がくっきり表れた中日・森監督の「走塁革命」

2017年03月31日 21時04分

生還してベンチに迎えられる中日・京田

 キャンプ、オープン戦を通し徹底した「走塁革命」を掲げ取り組んできた中日・森繁和監督(62)。2—6で敗れ巨人との開幕戦(31日、東京ドーム)ではその良い面と悪い面がくっきりと表れた。

 試合前のミーティングで「一つ前の塁を全力で狙って走ってくれ。投手も一緒。全力で走れ」とゲキを飛ばした指揮官。その言葉通り“走る中日”を印象付けたのは4点を追う5回の攻撃だ。先頭・遠藤の打球は平凡な右前打に見えたが、長野がファンブルする間に二塁を陥れる。続く京田がプロ初ヒットとなる右前打を放ち無死一、三塁とチャンスを広げると続く杉山は左飛。三塁走者の遠藤がタッチアップで生還すると、左翼・岡本の捕球態勢が悪いと見た京田も二塁に進んだ。この走塁を生かし相手エラーで2点目。「森野球」の真骨頂を見せた。

 しかし、走塁への意識が浸透していないと思わせる場面も…。4回、無死一塁からビシエドの打球はショートへの小フライ。するとショート・坂本はダイレクトではなくワンバウンドで捕り二塁へ送球。二塁の中井がそのまま一塁に送り併殺が完成してしまった。ビシエドが一塁へ走っていないことを見た坂本のトリックプレーにまんまとハマってしまったのだ。

 全力疾走どころか罰金もののプレー。森監督が目指す「走塁革命」にはまだ時間がかかりそうだ。