第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの指揮を執った小久保裕紀監督(45)が31日、日本ハム―西武の開幕戦(札幌ドーム)をNHKの解説者として訪れた。

 小久保氏は試合前、苦楽を共にした両軍の侍メンバーの訪問を受け笑顔で取材活動を展開。「WBCがあったからといって悪い方に持っていかないように。あの大会はあの大会。言い訳の材料にはならない。(WBCと公式戦)両方しっかりやり切れるのが日本代表選手」と侍たちに引き続き日の丸の自覚をうながした。

 一方で、2月のキャンプイン直前に右足首痛のため参加を辞退した日本ハム・大谷翔平投手(22)からも丁重なあいさつを受け、フリー打撃前の約10分間程度、笑顔で話し込む光景があった。

 小久保氏は「次のプレミア12(2019年)、オリンピック(20年)、WBC(21年)…。そこで中心になって引っ張っていってくれという話をした。これからの4年間が日本野球の分岐点になると思う。技術的な話? それは解説で使うので勘弁してください」と大谷へのメッセージの一端を紹介。42スイングで8本の柵越え弾を右に左に打ち込んでいた手負いの二刀流侍の技術とパワーに改めて魅了されていた。