中日・森監督 したたかな弱気発言

2017年03月31日 16時30分

練習を見守る森監督(右)

 中日・森繁和監督(62)が弱気発言を連発している。30日、巨人との開幕戦に向けて東京ドームでナイター練習を行ったが、その口からは景気の良い話はほとんど出てこず。「足で(巨人を)驚かす? 何で驚かすんだ。こっちが驚かされるんだよ」「開幕戦は僅差? そんなことない。一方的だよ、向こうが」と出てくるのは悲観的な話ばかりだった。

 

 ヘッドコーチだった昨年の開幕前には最下位ばかりの順位予想に憤慨していたが、今年はまるで別人。昨年と同じく低い下馬評にも「その通りでしょう。野球界の先輩がチェックして順位を予想しているのだから。見た通りだと思います」と冷静に受け入れた。

 

 オープン戦は5勝11敗3分けで12球団で9位タイ。かつてのお家芸でもあった投手陣が「若い投手が結果を出せない」(森監督)と駒が揃わない。巨人との開幕3連戦こそ先発は大野、バルデス、吉見と万全だが、続く広島戦の先発はまだ確定できないほど厳しい状況になっている。先発だけではなくリリーフも抑えの田島が決まっているだけで7回、8回は「固定できない。調子がいいのを使っていく」(友利投手コーチ)と“セットアッパー不在”で臨む。弱気になるのも無理はない。

 

 もっとも、その裏にはしたたかな計算もある。「4月は整備の月ですよ」と話すのは友利投手コーチ。開幕1か月は勝ち負けよりもしっかりと態勢を作る。そして5月は左ヒジ手術をした小笠原が復帰する。ここから本当の勝負になるというわけだ。

 

 確かに状況は厳しい。でも戦えないわけではない。森監督は死んだふりでチャンスをうかがう。