ベスト4に終わった第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のヤクルト・秋吉亮投手(28)が29日、神宮球場で行われた全体練習に参加。投内連係でチームプレーを確認するなど精力的に動いた一方で、思わぬ“WBC後遺症”に苦しめられていることが発覚した。

 それは時差ボケだ。米ロサンゼルスで行われた米国戦に敗れ、帰国したのが日本時間23日。すでに1週間近く経過しているが、秋吉は「すごい眠い。(時差ボケが)治らない」と苦悩の表情で告白した。

 ヤクルトの一軍練習に合流した28日は意図的に翌29日の午前3時に就寝時間をずらし、午前10時まで睡眠時間が確保できた。ただ、体内時計は狂ったままで「12時(午前0時)に寝ると(午前)5時とかに目が覚めてしまう」と明かす。今は午前2時以降に就寝するようにして調整しているというが「とにかく眠い。早く(体調を)戻したい」と“完全復調”とはいかないようだ。

 WBCでは全6試合に登板し1勝0敗、防御率0・00と“スーパーリリーフ”ぶりを発揮。ヤクルトでは自身初めて開幕から抑えを任されることになる。「今年は登板数じゃなく、セーブ数にこだわりたい」と気合を入れる守護神。「WBC球から統一球の切り替えは問題ない」とボールの問題はクリアされているだけに、睡魔との闘いにも勝利してスッキリと開幕を迎えたいところだ。